昨日今日の雷雨や豪雨により、各地で被害が出ているようです。
神戸では河原で鉄砲水が出て、白馬では稜線で人に落雷、金沢では川が氾濫、足利駅では駅舎が落雷で燃えました。
亡くなった方のご冥福と、行方不明の方の無事を祈ります。


マジで自然災害は怖いです。人間が制御するのは不可能です。
人間というちっぽけな存在は自然の猛威におびえ、逃げ、ただ祈るしかありません。
bintagire さんのおっしゃるように、事前に危険性がキャッチできるものもあります。
自然ってのはすごくキレイで、不思議で、怒り出すとえらく怖いものです。
根性なしと言われようが、仕事を休もうが、退却したり停滞したりする勇気も必要です。


ある方が雪山のガイドでお客さんと事故に遭い、お客さんは亡くなってしまいました。
裁判になった有名な事故です。その方とも何度も話したことあります。
細かい話は書きませんが、お客さんは「明日仕事なんで早く帰りたい」って雪山で無理をガイドに言ったのです。
ガイドはそれに屈しました。その結果の事故です。
ガイドは、「仕事?休んじまえ?この天気じゃ動けん!」って沈殿を勧めるべきでした。
いまさらですけど。
本田勝一も酷評してました。


人間の都合に自然は合わせてくれません。
自然を相手に遊ぶなら、人間が自然に合わせなければ。
昨日、山の中でしみじみそう思いました。
「危なければ、隠れて、逃げて、危なくなくなるまで待つ」というのは生存本能から来る行動です。
これは生き抜く実力。
私も昨日は「仕事があるんでビバークはやだな」と思いました。
これは都会暮らしで本能が錆び付いてしまったことに他なりません。