ガムテープの剥離に伴うX線の発生について
ヘンなリンクから多量にアクセスがきてるなあ、と思ったら、こんなのがありました。
http://sankei.jp.msn.com/science/science/081023/scn0810230922001-n1.htm
詳しい記事は wired で
http://wiredvision.jp/news/200810/2008102323.html
これの写真をちょっと前に撮ったのがトラックバックされているみたいです。
http://b.hatena.ne.jp/entry/http://sankei.jp.msn.com/science/science/081023/scn0810230922001-n1.htm
おお、そんな短いところまで出てるのか!すげえぞ!
しかし、なぜだ?
化学では、X線という波長の電磁波は、軌道の相当高いエネルギー準位から電子が落っこちてこない限り出てきません。
そんな高いところに電子遷移が起こる理由が考えられません。
やはりトリボルミネッセンスは静電気なのかな。
だからこの論文は Nature 表紙を飾るぐらいインパクトがあるのです。
しかし、この記事では理解不能です。
そして、真空中での実験のみX線が発生するという理由もわかりません。
これは Nature を読んだほうがいいですね。
線量もこれではよくわかりませんね。
イメージングプレートのような検出感度の高い検出器を用いれば、低線量でも長時間の露光によるイメージングもそれほど困難ではないでしょうから、線量はこの情報からは不明。
しかし、人間の指を透過写真で撮れるということは、露光時間は長く見積もっても1時間(それ以上露光すると疲れる)ぐらいでしょうから、わりと出ているようです。
シンチレーターにも見事に引っかかってますし。
連続光なのか輝線なのか、そこに興味がありますね。電子遷移だったら輝線なんですが。