奨学生、苦しさ訴える 京でデモ 滞納者情報通報に抗議

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090126-00000019-kyt-l26
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2009012600063&genre=C4&area=K1C

 景気後退で就職・雇用情勢が悪化するなか、奨学金を返済できない若者らの立場をアピールする街頭活動が25日、京都市中京区などの繁華街で行われた。学生たちがプラカードを掲げて行進し、「滞納者の『ブラックリスト化』反対」「学費を無料に」と訴えた。


 奨学金を貸与している日本学生支援機構が先月、金融機関でつくる個人信用情報機関に滞納者の情報を通報する方針を正式発表したのを受けて、京都市内の学生有志が街頭活動を呼びかけた。通報されると銀行ローンやクレジットカードの利用にも影響する可能性があるため、学生たちは「滞納者のブラックリスト化につながる」と主張。四条河原町付近を行進しながらビラを配った。
 同機構によると滞納者は年々増え、2007年度の未返還額は660億円。街頭活動を呼びかけた京都精華大4年の山田史郎さん(24)は「卒業後に正社員になれればいいが、フリーターや派遣社員では返したくても返せないのが実情。そもそも日本は学費が高すぎる。若者の学ぶ機会を保障すべきだ」と話していた。


「学費無料化」と「奨学金滞納者のブラックリスト化反対」はまったく関係ない話です。
ブラックリスト化反対について物申します。
生活困窮者のための授業料免除はほとんどの大学ですでに用意されています。申請しましょう。
それに、学生支援機構は卒業後の奨学金返還の困難な人に対しては猶予措置を取っているはずです。
申請して認められれば猶予が付きます。最長5年は待ってくれます*1
届けを出すことがそれほど困難だとは思えません。


借りたものは返しましょう。
あれはプレゼントではなく、社会のルールにのっとったれっきとした借金なのです。
でなければ、保証人を二人も立て、誓約書を二回も書かせる意味がないではありませんか。
借りるときだけ「ちゃんと返します」って書類にハンコを押して、返す段になってゴネるってのは通用しません。
返すのが嫌なら、がんばって勉強して大学院に進んで成績上位になって返還免除を狙うか、学生支援機構ではない一般企業の育英基金を貰えばよいではないのでしょうか。
それが無理でも、利子無し一種奨学金を取るのはそれほど難しいことではありません。


奨学金はリレーなのです。
次の世代にバトンタッチしなければシステム自体が回りません。


あえて言おう、「甘えるな!」と。


私ですか?私は大学時代は親から授業料を借りて、生活費は自分でバイトして出してました。
アパートはトイレ風呂電話共同家賃1.8諭吉冷暖房無しでした。
で、バイトの給料がすぐに本に消えてしまうので、金がないと裏山に行って山菜掘って食ってましたね。それは普通ではないかもしれませんけど。
さすがにバイトでクタクタになると勉強や研究する気が萎えるので、大学院のときは奨学金を貰ってましたが。
育英会(現学生支援機構)の決めた枠の中で踏み倒しております。いわゆる免除職です。


育英会の頃は指定の研究・教育機関に勤務すると15年で借金が全部チャラになったのです。
これは小泉さんが、ほねぶとなんとかとか、こめひゃっぴょうなんとかとか言って、なくしちゃいました。
http://www.gyoukaku.go.jp/jimukyoku/tokusyu/kangae/sonohoka1.html
で、その代わり「成績優秀者は修了時に返還しなくてもいいよ」っていう免除要項を設けたのです(特に優れた業績をあげた大学院第一種奨学生に対する返還免除制度)。
これを狙えばいいことです。大学院なんですけど。


日本の大学の学費が高いのは確かなんです。
国立大でも、初年度では今は100万円ぐらい行っちゃうでしょう。
これは諸国に比べると相当高いのです。
でも、だからといって、踏み倒していいかっていうと、それはまた別の話。
別々にデモすればよかったのに、一緒にするから「借金は返せよ」って言われちゃうんだな。