JB

ネ申 JB の曲。JB って、ベックに決まってます。
私は高校一年のときにこのアルバムに出会ったのですが、すごい衝撃でしたね。
ヤードバーズ三羽烏のうち、もっともネコ科の人です。


例えば、学生時代に齊柏林飛艇樂隊の「天堂的階梯」や老鷹の「加州大飯店」が楽勝で弾けるようになったぞーと友人に自慢することはできても、間違っても「ジェフベックがコピーできた」と口にすることはできないのです。口が裂けても。
聴けば聴くほど、弾けば弾くほどジェフの音の深みに打ちのめされ、ギターをやめたくなるのです。
でもみんなこっそりとヤマハエレキギターでこの音をなぞり、そして、泣きたくなるのです。
そういうものなのです。
聴くと今でも異常に疲れます。


私の才能のなさを再認識させ、完膚なきまでに叩きのめしてくださったベック先生には感謝しているのです。
おかげで、ミュージシャンを目指すこともなく、人並みに地味に暮らしております。
しかし、あの先生ですら「調子が良いときのジミの音を聴くと、ギターを弾いているのが恥ずかしくなる」って言うんですから、やっぱりジミは特別なのです。


しばらくこの人は古い車いじりに熱中して表に出てきてませんでしたが、最近は見事に返り咲きました。
ロカビリーのアルバムは「金かえせ!」と思ったものですけど。


今日一日、頭の中ではソニーロリンズが「ロンドンデリーエアー」をブリブリ吹いていました。


(注)加州大飯店って、このソロのことです。

チョーキングが上がりきってないとか、チョークダウンがおかしいとか、いろいろ考えることはあるのですが、1分ぐらいからかわいい女の子が「あそぼ」ってやってきて、ソロを口ずさみながら去っていきます。
老鷹合唱団のファンですかそうですか。