ほうじちゃ、いかがですか?

本業が忙しくて野山に行けず、家庭的な家猫と化している湘南の山猫、doublet ですこんばんわ。


マッコイじいさんから「例のもの、入荷したぜ!」との電話連絡を受け、ご禁制のブツを引き取りに行ってきました。
これです。
houjiki
ほうじき(焙じ器、焙烙)です。そうじきじゃないよ。
お茶を焙じる器ですね。常滑の。
お茶を入れて加熱して炒って(焙じて)、焙じ茶を作ることができます。
これは工夫が多くて、振っても外にお茶が飛び出ないような返しの形状とか、焙じたお茶を取り出しやすいように取っ手からお茶が取り出せるとか、小さい中にもあまたの秘密が隠されています。
ゴマを炒るとか、塩を炒るとかできるかも。ポップコーンには小さいな。


さっそく焙じてみます。
が、ウチには茎茶がありません。番茶も無いのよ。
あるのは上物の煎茶ばかりで、焙じるにはちともったいない。
しかし、やるのだ。
houjiki2
お茶を入れてしばらく加熱すると、中の水分が蒸発し、茶葉が踊り出します。
均質に加熱すると、そのうち熱分解により変色し、ほうじ茶の大変いい匂いが部屋中にたちこめます。
もうちょっと熱分解させると、うっすらと煙が立つのか立たないのかって状況になります。
ここでストップ。
こいつは火加減が異常に難しいです。茶葉の部分と茎の部分とで熱分解速度が違うのです。
茎が焙じられる頃には葉の部分は炭化してしまいますがな。
つまりは、弱火でじっくりやろうね、ということ。


さっくりと取り出し、煎れてみます。
houjitya
あ、おいしい。
いいかも。
お茶を焙じる匂いが好きな人、焙じ茶を愛している人にはおすすめです。
私が買ったのは「魔法のほうじき」(税込み1890円)でした。
ご用命はまるしげにどうぞ。まだ二つぐらいあったぞ。
一緒にウチにつれて帰ってきたのは、シーラカンス柄のカレー皿でした。
なんですかそれ。


ほうじ茶の後ろの紫色の植物は、ある方から砂のお返しに頂いたカタクリです。
ありがとうございますー。うれしいですー。
アタシのツボをよく心得たニクイ攻撃だわ。
カタクリ、山ではよく見るんですが、食べたことありません。
こういうのね↓「可憐な」という形容詞がよく似合うユリ科の花です。
katakuri1


とりあえず洗って湯通ししてみますか。
湯通し前。
katakuri1


湯通しするとこうなります。シドケ(モミジガサ)に似たツルッと感だったので、タルタルしてみたぞ。
katakuri2
あ、ダメだマヨに負けてる orz
良くも悪くも、カタクリにはくせがありません。
シドケで拮抗したマヨネーズとの一騎打ちは、カタクリでは勝負になりません。


マヨは外して、醤油で食べました。美味しかったですごちそうさまでした。