反省文

この間写真を提供した本が出版社から届きました。
いやー、文が良くないです。はっきり言って。
私、本業だから詳しいのよ。
推測推論で書いた内容、聞きかじりかウェブで調べて身に付けたかと思われる内容ばかりで、実際に見ても触ってもいないし検証もしていないし典拠や文献にも当たってないでしょ?
口悪くてごめんね。でも確かにそうなのよ。
まことしやかに書いてますが、有識者からみたら「想像で書いてるな」ってモロバレ。
推測するのとホントにやってみるのとは、全く違って、その間には超えられない壁がありますからね。
読みやすいとかわかりやすいとかそれ以前の問題です。明白に内容が間違ってるんだから。
細かい語句のツッコミまでしたらきりないです。


で、そんなところに、「ホンモノの」参考写真を(私の写真を含め)いくつか挿しちゃったんで、明らかに浮いちゃってるんですね。
もったいねー。
例えて言うなら、子供のデモンストレーション実験用に配る加熱発光用の蛍石に、蔵内尾平の1960年代のピンク蛍石の自形結晶を砕いて入れているような感じで。
著者のブログには「この本は他の人にはまねできない」って自信たっぷりに書いてありました。
一次情報がないのに、その自信はいったいどこから来るんだと小一時間問いつめたいです。
だいたい編集も悪いです。
自分の編集担当する本がどのレベルにあるのか、きちんと見定めるように。
協力者にはうそいつわりなくそれを告げてください。


(教訓)
趣味の延長で請け負った仕事は厳選しましょう。趣味だからこそ傲慢にできるはず。ザクとは違うのだよザクとは!
教育および科学啓蒙以外の商業活動の手伝いは、きっちり経費請求しましょう。割り合わん。