spessartine (Mn3Al2(SiO4)3, cubic)
柘榴石(ざくろいし、ガーネット)は鉱物種として単一ではなく、多くの種よりなるグループです。
マンガンおよびアルミニウムを陽イオンとするガーネットがこれ、スペサルティン。
深みのある赤が魅力的な鉱物です。
この標本はここ数年出回っているブラジルのもので、確かにきれい。
たぶんペグマタイト性ですね。一回溶けてグズグズになって再成長した風貌。
えらく透明度が高いんです。
ガーネット、赤いのもあれば緑もあり、無色のもあります。黄色もピンクもあります。
色のバラエティは多いです。
下の写真は、無色(grossular, Ca3Al2(SiO4)3, 岩手産)、緑(uvarovite, Ca3Cr2(SiO4)3, ロシア産)、黄色(andradite, Ca3Fe2(SiO4)3, 群馬産)のものを例に示しました。
でこぼこの階段状のものも悪くはないんですが、やっぱりコロッとしてこそガーネットだな、と思います。
あー、ひさしぶりにワガセンニンに掘りにいきたいなぁ。
今なら、もうちょっと写真写りを気にした鉱物採集ができるでしょう。
このガーネット、ちなみに露頭から出てきます。楽しいのよワガセンニンは。
今頃、北上線沿いはものすごい量のタラノメ(タラッペ)が出てるだろうなぁ。