十字路

YouTube に映画「クロスロード」を上げた人がいて、ひさしぶりに全部見てしまいました。
やっぱりスティーブ・ヴァイはいつ見てもハマリ役です。
悪魔のギタリスト「ジャック・バトラー」ができるのは彼しかいません。
ジョー・サトリアーニじゃサンプラザ中野だし。


ここから、スティーブ・ヴァイが出てきます。

ハープは亡くなったサニー・テリーですね。スライドはライ・クーダー
それ以外のギターパートはすべてスティーブが弾いているようです。
つまり、彼は自分で自分をやっつけているんですね。


しかしだ、あえて言おう。「空気読め」と。
ジャック・バトラーが3コードで弾いているところを、パガニーニで返してどうする!
ブルーズで返せない時点ですでにもう支離滅裂。


さて、スティーブ・ヴァイというと、ブルーズの弾けないギタリストだと思われているんですが、そんなことはありません。
お蔵入りになったプレイに、別の「悪魔と契約したギタリスト」とジャック・バトラーが対決し、ジャック・バトラーがコテンパンにうちまかすという音源があり、これも両方のパートをスティーブ・ヴァイが弾いています。
えらい泥臭いブルーズも弾けるんです。これには正直かなりびっくりしました。
このくらいの人になると、どうタメてどうツッコんだら、一番ブルーズ臭く聴こえるか、かっちり考えて弾けるんですね。
ただ、個性が強すぎるから、本気で弾かせるとハミダシちゃうんです。
これが、ホワイトスネイクのサポートで入ったときに裏目に出て、さんざん悪口を言われました。


サンプラザ中野はもっとストレートなロックを愛しますが、弟子の音楽観ははるかに広いと言わざるを得ません。
なんでも演れる、これがザッパバンドにいた証でしょう。