はっぱっぱ
やれどもやれども仕事が追いつかずに、土曜日までも仕事しているだぶれっとですこんにちは。
大量の苛性アルカリを使う操作で、ついでに、なぜか葉脈の標本作りに精を出しています。
むかしむかし、高専の文化祭で、研究室の見学者プレゼント用に大量に作って、無電解メッキを施してパウチして、栞として配ったことがあります。
条件
- はっぱを取ってくる
- 水煮。とりあえずこれでふやかす
- 超音波洗浄器に放り込んで、水煮でふやけた葉肉を落とす。この際、洗浄槽に手を突っ込んで、やさしく親指の腹で葉の表面をなでる術は有効だが、毛細血管が切れるのでやめましょう。
- 水を捨て、エタノールで煮る
- 水酸化ナトリウムのエタノール溶液で煮る
- 超音波洗浄器に放り込んで、再度葉肉を落とす。
- 乾かす
乾かす操作が一番難しいです。
なんにでも張り付いてしまい、張り付いたら無理矢理引き剥がすと破れちゃうんです。
どうしたものかしら。
→さらに条件検討してわかったこと。
- とにかく熱湯煮沸。これであらかたの細胞をぶっこわそう
- アルコールはいらない
- アルカリに頼りすぎると組織が弱くなる
次世代の操作
- 葉っぱを熱湯煮沸1時間
- 80℃まで温度を下げ、ここで500ml に対し 20g の水酸化ナトリウムを加える
- 20分放置
- 超音波洗浄、液は捨てる
- さらにお湯で煮沸30分
- さらに超音波洗浄
- 水にさらし、ろ紙上で乾燥
ツバキはもういいや、次はイワナシ(葉っぱがゴワゴワで葉脈が強そう)かヒイラギ(形がかっこいいから)にします。
この葉脈シリーズ、ちょこっとずつ続く予定。意外と楽しいのよ。