はっぱっぱ

やれどもやれども仕事が追いつかずに、土曜日までも仕事しているだぶれっとですこんにちは。
大量の苛性アルカリを使う操作で、ついでに、なぜか葉脈の標本作りに精を出しています。


むかしむかし、高専の文化祭で、研究室の見学者プレゼント用に大量に作って、無電解メッキを施してパウチして、栞として配ったことがあります。


条件

  1. はっぱを取ってくる
  2. 水煮。とりあえずこれでふやかす
  3. 超音波洗浄器に放り込んで、水煮でふやけた葉肉を落とす。この際、洗浄槽に手を突っ込んで、やさしく親指の腹で葉の表面をなでる術は有効だが、毛細血管が切れるのでやめましょう。
  4. 水を捨て、エタノールで煮る
  5. 水酸化ナトリウムエタノール溶液で煮る
  6. 超音波洗浄器に放り込んで、再度葉肉を落とす。
  7. 乾かす


乾かす操作が一番難しいです。
なんにでも張り付いてしまい、張り付いたら無理矢理引き剥がすと破れちゃうんです。
どうしたものかしら。


→さらに条件検討してわかったこと。

  • とにかく熱湯煮沸。これであらかたの細胞をぶっこわそう
  • アルコールはいらない
  • アルカリに頼りすぎると組織が弱くなる


次世代の操作

  1. 葉っぱを熱湯煮沸1時間
  2. 80℃まで温度を下げ、ここで500ml に対し 20g の水酸化ナトリウムを加える
  3. 20分放置
  4. 超音波洗浄、液は捨てる
  5. さらにお湯で煮沸30分
  6. さらに超音波洗浄
  7. 水にさらし、ろ紙上で乾燥

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ツバキはもういいや、次はイワナシ(葉っぱがゴワゴワで葉脈が強そう)かヒイラギ(形がかっこいいから)にします。
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この葉脈シリーズ、ちょこっとずつ続く予定。意外と楽しいのよ。