ダビデの星
これも前撮った水晶の撮り直しなんですが、何十枚撮ってもうまく撮影できないです。
まあしかし、現時点でのベストを出します。
ロシア、沿海州、ダリネゴルスク*1の水晶で、六角両錐の柱面のない完全結晶です。
一見高温石英に見えるのですが、れっきとした低温石英です。
産状はスカルン。これだとわからないんですが、アメリカの業者から最初に受け取ったときは、結晶面にいっぱい細かい白色繊維状の角閃石のような鉱物がくっついていました。
たぶん、スカルンガマの中に角閃石が充填されていて、それに引っかかって浮いているのかと。
こういうスカルンのそろばん玉って、けっこうありますね。神岡とか小ッ組とか。なんで柱面が発達しないんだろ?
結晶を透かすと向こう側の結晶稜が屈折して、ダビデの星(六芒星、ヘキサグラム)に見えます。
ちょうど結晶角と屈折率がいいあんばいに(たまたま)なってるんでしょうね。
ナタデココみたいな半透明ぐあいが、朧っぽい星を出すのでいいのです。
次は多くの水晶を長軸(c軸)側から撮影し、深度合成して面角一定の法則を図示したいんですが、これもえらく難しくて、かなり挫折してます。
板状だろうが針状だろうがそろばん玉だろうが、複数の面のなす角度はみんな一定なんだよ、というのは結晶で一番大事なルールです。
この写真だと左側の結晶が軸方向からですが、完全に 120°の角度で縁取られています。
レンズは逆テッサー。ミクロター 90mm F6.3 をちょこっと絞ってます。
男は黙ってテッサー。
ちょっとピンぼけでしたね。
このレンズ、えらく解像します。
けっこうびっくりしますよ。
ルミ子は 100mm の評判は悪いんですが、みくの 90mm 絞りありは(M30P0.5という変態マウントですが)いいレンズです。
まじですよまじ。
45mm より写るって思いますもん。
この焦点距離 (90-120mm) のマクロレンズは、いいレンズが多いですよね。
Printing Nikkor 95/2.8A, PN105/2.8A, Macro Nikkor 12cm, Nikkor-AM 120, Nikkor-P 105mm, Micro 105/4, EL 105/5.6, どれも撮影していてわくわくします。