氷水
土曜日に、まるしげ(懇意にしているお茶屋)に行ったら、看板娘二人が、若い女性二人と楽しそうに話しているところでした。
聞いてみたら、今年成人式だったとのこと。
昔話に花を咲かせて。
ビンテージ看板娘1さんが、「昔、彼女が小学生のとき、お店によく来た」と教えてくれました。
彼女が小学生だった10年ほど前、小学校の下校時に、お店に立ち寄ったとのこと。
お客さんではないのでお茶は出せないんですが、看板娘1さんはたまたま通りがかった小さい学生さんの彼女たちに、氷水を出したのだそうです。
彼女らはそれに喜んで、来る日も来る日も、下校時に立ち寄って氷水を貰い、その日の学校であったこと、授業で教わったリコーダーなどを披露して、お店をにぎやかにして帰りました。
彼女らはしばらくすると氷水を貰うには気恥ずかしい年齢になり、店から足が遠のいてしまうのですが、今年成人して、あの時の氷水のお礼にお店を訪ねたのでした。
「あの、こおりみずが、うれしかった。わすれられない」と。
看板娘1は、水に氷を入れてあげたことなどは覚えていなかったのです。
看板娘2(当時25歳ぐらい?)は、「お母さんはたしかにいつも氷を入れていた」と主張します。
私は、ニコニコその話を聞きながら「いい話だなぁ」と思いつつ、国産紅茶の最後のストックを買い占めたのでした。
6月まで紅茶なしだよどうしよう。