湯水のように使う

思い出しては引き合いに出す伊豆大島の「湯水のように使う」という語句用法、掃除していたら中村先生の「火山の話」が出てきたので、メモしておく。

大正の中頃に大島の調査をされた、岩石学の大長老坪井誠太郎先生のかかれたものに、大島では金を湯水のように使うといえば、お金を大事にするという意味だ、とあったのを憶えている。大島名物の一つである牛乳せんべいも、もとはといえば粉をねるのに水の代りに牛乳を使ったのが始まりだという話をきいたことがある。とりたてて調べたわけではないがありそうなことだと思う。
中村一明「火山の話」岩波書店(1978)


あれ、中村先生ではなく坪井先生が言いだしっぺか。
そこまで遡るより、大島の方言を調べたほうが早いな。