マンガン
今日は、自形の結晶じゃなくて申し訳ないんだけど、マンガン。
明るい、やや黄ばんだ鋼灰色が本来の色。
3cmぐらいの金属片。脆い。とにかく脆い。
マンガン単体(多結晶)がこんなに脆いとは思わなかった。
合金鋼の組成の一つだとは思えないよ。
雨水にさらしてほっとくと、すぐ真っ黒になるらしい。
真っ黒はもちろん、二酸化マンガン。
真っ黒にならないまでも、古い破断面はすぐ変色し、薄い酸化物薄膜の干渉色によって、黄色っぽくなったり青味がかったり。
隙間には、冶金時の酸化皮膜をかぶったもこもこがある。
どうも、断面組織から見るに、これは金属マンガンの結晶成長によるもこもこらしい。
国産鉱物好きならおなじみのマンガンとはいえ、単体ってあまり見かけないよね。