方解石とグラントムソンプリズム

calcites

方解石のへき開をある角度でぶった切って研磨して貼り合わせて、中を通る光線の偏光による屈折率差を利用し、異常光線だけを素通しし、異常光線から見て振動方向が直交している正常光線は貼り合わせ面で全反射させて除いてしまうのが方解石偏光プリズムです。
ニコルが考えたのでニコルプリズムというのですが、いろいろな人が改良して、その名前を付けています。
ただ、いまだにニコルって言いますね。
前面と後面を光軸と垂直に切り落としバルサムなどで貼り合わせたのがグラントムソンプリズムです。
非常に純粋な偏光を取り出すことができますが、光路が長く、かつ透明方解石が高いので、値が張ります。
この1cm角の窓のもので、10諭吉ぐらいします。
精度と中にぶち込める光エネルギーいかんによって値段はさらに上がります。


偏光をやる人が大事にする、宝石のようなプリズムです。