エリオン沸石-Ca
x1.9.
父島で拾ってきたエリオン沸石です。
方解石と仲良く産するので、端成分はカルシウムでいいでしょう。
円柱状の集合体がさらに集合して、球状の集合体になり、これを割ると放射状の組織が見えます。
母岩は無人岩。充填物は菱沸石です。
エリオン沸石はかなり大きなアルミノシリケートのチューブ状構造(チャネルといいます)を持ち、イオン交換などには良い成績を示しますが、石綿を凌駕する発がん性を持ち、有害性は無機繊維質物質のトップなのだそうです。
慢性症状は中皮種。
カッパドキアあたりの岩には多く含まれており、現地の人はそのヒュームを吸い、中皮種で亡くなる割合が非常に高いのだそうで。
そういった事情があり、多く工業的には用いられづらいゼオライトの一種です。
ぜんぜん気にせんけどね。