ルビジウム

アルカリ金属の一つ、ルビジウムです。銀色のベタベタした粘っこい金属です。
周期表上でカリウムの下、セシウムの上で、予想されるとおり酸素に対してとても活性な金属です。
空気中に出してもそう簡単には燃えませんが、可燃物(キムワイプとか)にくっついていると、空気に接触しただけで燃え出します。
そのため、ガラス管に封じて売買されます。高真空で蒸留して封じ込むんですが。
融点は38度。体温では融けません。ちょっとあっためるとすぐ融けます。


Rb1


恐竜の背骨みたいな平行連晶を作ったりしますが、撮影に難儀します。
とりあえず融液の凝固物で。ちょこっと恐竜の背骨みたいな樹枝状結晶の片鱗が見えるかと。
亀の甲羅みたいな模様は結晶粒界。固化するときにスルドク体積減少するので、粒界がはっきり見えます。
他のアルカリ金属同様、ガラスを非常によく濡らす(ガラスとゆっくり反応する)厄介な金属です。


地下資源がすごく薄くて、およその場合セシウムと一緒にいるんですが、セシウムよりはるかに少ないです。
ロンドナイトとか、ロディザイトのセシウムをちょこっと置き換えることも。
これは家に標本があるはずなので、あとで引っ張り出してきます。
そんな資源状況ですので、放射性のフランシウムを除けば、アルカリ金属で一番高価な元素です。