硫カドミウム鉱

カドミウム鉱(Greenockite)は、硫化カドミウム(CdS)が成分の鮮やかな黄色の鉱物で、顔料として使われるカドミウムイエローと同じです。
カドミウム亜鉛は相性がいいので、亜鉛鉱の微量成分でカドミウムがいるのですが、これが地表近くで酸化/加水分解されると、場所によってはカドミウム分が濃縮し、この鉱物となって二次生成します。
亜鉛に伴ってカドミウムが出る例としては、公害病イタイイタイ病)を引き起こした神岡鉱山の例があります。
greenockite
PN95mmF2.8A/PB-4/D800E


滋賀県甲賀郡石部町灰山産。日本を代表する硫カドミウム鉱の産地ですね。
ここは採石場で、鉱脈酸化帯に当たり、ベゼリ石などの珍しい鉱物を多く産しました。


灰山の亜鉛鉱の雰囲気を出すために、やや露出アンダーにしてあります。