■
よんどころない事情から、朝から掃除をしています。
今日は採集に行く予定だったのに。
片付けても片付けても、本の山。
引っ越し用段ボールで２０箱以上あります。
以前は活字中毒患者で、本を捨てるのが大嫌いだったのですが、
最近はもらってくれる人なら喜んであげるようにしています。
置き場所がないので、段ボール１６箱を寝室に並べて、ベッドにしてしまいました。
固すぎず柔らかすぎず、なかなか快適です。
学生の頃はどの本に何が記述されているかが*1みんな頭の中に入っているつもり
でしたが、最近は記憶力が極端に落ちて、あやふやです。
自分でも不安になるぐらい、みんな忘れてしまいました。
容量の上限に達したかな（昔の Mac と同じで、８０Mぐらいの容量しかないようだ）。
細々としたことを思い出せないのは、大変イライラします。
Led Zeppelin のベースが誰だったかとか、あのマンガの作者は誰だったかとか、
去年の夏に言ったあの鉱山は、いつ頃、何の雑誌に記載されていたかとかですね。
たまにお歳を召されても記憶力の大変優れた人にお会いすることがあります。
どうやって脳をリフレッシュさせているのか、聞いてみたいものです。
忘れた方がいいこともあります。
昔の彼女の手紙もみんな捨ててしまいましょう。
なんでこんなものが残っているんだろう。
忘れることができるのは、幸せなことかもしれません。
1 bit の情報を忘れるには、統計熱力学的には 0.5kT *2のエネルギー損失を伴うのですが、
いったいどのくらいのエネルギーを使えば過去をみんな忘れることができるのでしょうか。
ボルツマン定数は小さいから、御飯一杯のカロリーですみそうだな、とか、変なことを考えつつ掃除をしています。
白土三平*3の「シートン動物記」が出てきたので。このへんで（もちろん掃除を中断して、読みふけります）。
嗚呼、掃除はいつになったら終わるのか。
