産地の再発見

日本には、いくつも埋もれてしまった鉱物産地がある。
「日本希元素鉱物」に載っている beryl の産地もその一つ。
比較的詳細な紀行文があるのだが、何度探しても場所がわからない。
この産地は、地学研究などにも紹介されているのだが、
それを読んでみてもやはりぱっとしない。


県の報告書にも少し触れられている。
鉱区から当たらないとダメということか。


大量の beryl 脈に当たることをいつか夢見ている。


余地峠の水晶産地などもその類の産地かもしれない。


どこか、忘れ去られてしまった産地にひっそりと、しかし大量の
結晶どもが来る人を待ち受けているに違い無い。


こういう産地に巡り合わせると、みみっちい産地のずりの掘り返しなど
馬鹿らしくなってしまう。


しかし、運のいい人もいるもので、有名な場所の別の露頭で
でかい当たりを当てる人もいるし、誰でも知っているずりを
2m掘り下げて、岩盤近くの大ガマに出会う人もいる。


鉱物採集は宝探しと同じだ。情報収集と地道な野外調査は欠かすことができない。


流行り産地ばかり回って、取れるうちに根こそぎ取るタイプの人に最近出会った。
「あなたの家の近所に、詳しい場所のわからない産地がありますよ」と
だいたいの場所を教えてみた。
でも、きっと探さないんだろナ。