ビートルズ考

「Let it be Naked」を買ってみた。
確かに、これは Let it be とは別物だ。
ビートルズファンはもちろんすでに持っているだろうが、改めてお薦めしたい。


ビートルズのファンは、本当にビートルズを愛している。
ビートルズの曲は、すべての音楽からビートルズを除いた
部分と同じ価値がある」とまでいう人がいる。
私はそれほどの価値だとは思っていないが、言わんとしていることは
わからなくも無い(そういうことは、バッハ好きも言うんだよナ)。


歌詞の良さ、メロディの良さ、ハモリのセンスなど、いろいろなことを
言われるが、肝要なところを指摘しない人がおおい。
彼等は「声が良い」のだ。
ポール、ジョン。共にすばらしい声をしている。
ジョージの声は好きだけど、一般受けはあまりしないだろう。
リンゴは下手だ。はっきりいって*1
ポールとジョンの、特にジョンの歌がうまいのだ。
これをなくして、ビートルズは語れないだろう。


なぜか、ロック畑の人より、ジャズやクラシックの人が
熱烈なビートルズファンだということがよくある。
エレキギタービートルズを独りで弾いてもあまり面白く無いからだろうか。
ビートルズはギター弾き語り向きでは無い。ピアノならともかく。
むしろ、ガットギターでテンションコードを押さえながら、メロディに
リズムとベースを乗せる方が遥かに楽しい。
その点では、Tuck and Patty *2の二人の楽しみ方は正統派だとおもう。
Tuck Andress の曲が簡単だとは死んでも言わないが。
エレキギターなら、Eagles *3の方が100倍楽しめるぞ。
コード弾きならぼんじょびの方が遊べるし。


というわけで、あらためてマイケル・弱損の頭脳の出来を思い知った。
最近はダメだけどさ。
Beat it で エディを起用したセンスはただ者では無い。

*1:最近、「りんごすった」って言ってましたね。あれを見てがっくり来ました

*2:黒人女性ボーカルと白人超絶ギタリストのおしどりデュオ。はじめて MTV でギタリストのプレイを見た時、戦慄を覚えた

*3:いうまでもなく、あのツインギターです