秘密の会話

あるところで、女性ふたりが別の知り合い女性をけなしているのを
聞いてしまった。オンライン文献検索しているオレの後ろで喋っていた。
オレが聞いているとは思わなかったのだろう。


・・・こえー。
裏ではそんなこと言ってるのね。
表のつきあいからは想像できない。
・・・聞かなかったことにしよう。そうしよう。双晶。

今日の写真


今日はたまには気分転換で、石関係でないもの。
写真の容器には水色の液体が入っているのだが、この水色は溶媒和された自由「電子」の色に由来する。
電子の色って、見たことある?
東電の「でんこちゃん」(内田春菊)じゃないよ。


この色を THF でこのスケールで出すのは少し大変。
なんせこいつは、痕跡量の水や酸素で死んじまうんで。


最近流行りの「マイナスイオン」の究極の形。
もちろん、液体中には同数のカチオン(正イオン)が入っている。
この場合、対イオンはカリウム
あたりまえ。クーロン反発があるんで。
マイナスの電荷の粒子のみが集まるはずない。


最近は、何でもかんでも「マイナスイオン」なので、ウンザリ。
大手メーカーがそんなことするんじゃねえ。
科学技術未来館科学技術振興機構がやっている)の売店に「トルマリンゴ」を
見つけたときは、くらくらするほど嫌気がさした。
トルマリンで健康になるぐらいなら、誰も苦労しねえって。
効くんだったら、オレだって、石川の schorl を腹巻きに入れてやる。
そもそも、「マイナスイオン」ってのが気にくわねえ。
「負荷電粒子」だろ。じゃなきゃ、「アニオン」って言え。



おまけ;山路片々(信夫次郎*1


「残雪(老残の記)」を久しぶりに読む。
ちょっとだけ、引用。深みがありますねえ。


山路片々


山に生き 山に学んで 八十年 なほ断ち難き 山の誘惑


山を懐ふ心は今も変わらねど 痺れがちたる 我が足の老


命かけて 登りし嶺を遠く見て 麓の丘に老を養なふ


筆運ぶ筆に蜻蛉(あきつ)の泊まり来て 運び兼ねたる秋の日もあり

*1:渡辺万次郎大先生のペンネーム