「蒙古高原の遊牧」都竹武年雄 古今書院
残念なことに、絶版。面白い。
モンゴル人が遊牧という形態で、どうやって自然と共生しているかがわかる。
いろいろな風習、伝統、しきたり、食生活など、どれをとっても興味深い。
行ってみたい。


どんなにモンゴル人らしく振る舞っても、朝起きて、顔を洗う仕草でわかるらしい。

たとえば洗面の場合、蒙古椀に入れてもらったわずかな水量で一切をすませる。まず口に含んで人差指を突込んで歯をみがいて吐き出し、二口目は含んだ水を少しずつ出しながら両手に受け、こぼさないように顔を近づけ、顔の方をゆっくりまわして洗う。決して両手に水を受けたまま派手に顔面をこすって水をまき散らすようなことはしない。最後に残った少しの水できれいに顔をなする。


以前、中国、内モンゴル自治区の女の子にいろいろ聞いたことがある。
「モンゴル人がみんなゲルの中で暮らしているわけじゃないですよ」という話だ。
まあそうだろう。
内モンゴル自治区は、鉱産物資源の豊かなところだ。希土類元素が有名。
彼女が国に帰るときに一緒について行こうと思い、彼女にこういった。
「帰るときは、声をかけてくれ。一緒に帰ろう。」
彼女は、(日本に借りている)アパートにオレがやってくるのかと勘違いし、しばらく悩んでいた。


断じてそのような不埒なことはしていません。誓いますデス。