今日の日程


深夜、高速ドライブ。
昨日の夜はほとんど寝ていなかったので、サービスエリアで仮眠。
起きたら、8時だった。寝過ごした。


今から目的地に行くと11時を過ぎてしまうので、あきらめて現在地付近で遊ぶことにする。


高速を降りてしばらくドライブ。山の方に向かう。
梅が満開。桜はまだまったく咲いていない。
今年は雪がやや多かったので、木々、特に松の木の枝がずいぶん折れている。


目的地に到着。目的地は凝灰岩に入り込む珪化脈。
ガマを開けるべく露頭を昼まで叩くが、ガマが開かない。無念。
Chalcopyrite, galena がちょこっと見えるが、採集するようなものではない。


新緑の季節はまだ遠く、林の見通しがとても良い。
沢の向こうにズリを発見。地形図に位置を記す。あとでまたこよう。
ついでに、鉱化域を調べるために、その辺りをうろうろ。
スギの花が非常に多く、杉が茶色く見える。
今年の花粉が多いのは、確からしい。


カタクリが咲いていて、とても愛らしい。
タラノメはまだまだ。フキノトウはもう時期を過ぎている。


いくぶん離れた道路の切り通しで、白い部分が見える。
ちかよってみると、ちかちかした結晶が見える。Heulandite だ。
安山岩の空隙を沸石が埋めているもので、heulandite, stilbite がたくさん確認できる。
もちろん誰も採集した気配はなく、露頭に多数開いている空隙をつつくだけ。
道路の脇のお手軽採集。こういうのもいいねえ。
大きなガマで 20 cm ぐらい。その中に heulandite, stilbite, calcite が結晶化している。
かなりカルシウムが多そうだ。毛状の沸石も見えるが、これは成分から考えて scolecite か meso っぽいな。
heulandite は大きくても 2 cm。ある島の化け物みたいなものには大きさが及ばないが、厚板状の結晶で、面の揃いが良い*1
大好きな、「大草原の小さな家」タイプも一つ得られた。
Calcite は飴色透明で、双晶が多い。
露頭は、下が heulandite, stilbite が多い。4 m も上がると calcite がいっぱいある。もう 5 m 上がると、青緑色の碧玉の脈が多く走っている。


ちょっと車を走らせると、大きな駐車場があり、そばのガレ場に二抱えもある岩がたくさん転がっている。空隙には縞のメノウがいっぱいあるものが多いことがわかった。
メノウの中に、直径 1 cm 程度のキラキラした水晶が見えるものも。
透明でテリが良い。
駐車場の脇で石を叩いていたら、大型バスの運転手が「何かあるんかい?」と聞いてきた。
「ここにはメノウと水晶がいっぱい出るんですよ」と言ったら、バスのガイドさんがよろこんで駆け寄ってきた。
メノウや水晶の産状を見るのは初めてらしい。まあそうだろうな。
「水晶が欲しければ、車にいっぱい積んであるのをあげますよ」と言ったのがまずかった。
バスのお客がたくさん降りてきて、バケツに入っていた水晶(この間、ガマを開けて出したヤツだ)を多数持っていった。
体験学習用に採ってきたのに・・・


喜んでくれるようだったので、まあいいか。

*1:ある島のものは母岩の風化が著しく、きちんとした結晶で得るのが難しい。派手に叩くのもためらわれるし。