え?ホントに?

X線回折計のマシンタイムにゆとりがあったので、以前、沸石産地で採集した不明鉱物の格子決め+ラウエ群判定をしてみた。
意外と珍しい鉱物だった。
っしゃあーーー(本宮ひろし風に)。


サンプルがなくなっちゃったので、再訪決定だな。


もう一つは、ありきたりなものだった。
しょぼーん。なんで肉眼同定できなかったんだろう。


このあいだ、本職のほうの回折データを求めて、直接法で解析した。
trigonal, P3121*1。あれ?どっかで見たことのある格子だな。
解いてみたら、やっぱり低温石英だった。
シリカゲルカラムの上下に敷いた海砂がサンプルに一粒だけ混入したものらしい。
切らなかったので、その硬さがわからなかった。
しょぼーん。


いずれにせよ、結晶構造解析のパズルと、得られた構造の意外性にびっくりするのは、結晶屋だけに与えられた愉悦だ。特権と言ってもいい。

*1:左右の石英は、空間群が異なる。