手も足も出ず

doublet2005-05-09

写真は analcime。直径1.9cm(大きな結晶)。
はじめて手にした沸石は、メノウに埋まっていた heulandite で、小学生の頃だったので同定ができなかった。
次に手にしたのはこの analcime だった。この鉱物は、中学校一年の時に自転車に乗ってうろうろしていたとき、橋の下の岩の隙間にくっついていた。
そのときは、結晶の形が明白だったので、図鑑とにらめっこして「これにしよう」ということになった*1
5mmほどの結晶だったが、ころりとした結晶が好きで、飽きずに眺めていた。


この写真は別の場所の analcime だが、透明で、結晶を透かして母岩が見える。
母岩の上に小さい白い玉が見える。
この白い丸い玉は、この産地の沸石の記載文献を見ると、okenite なんだそうだ。
しかし、結晶を砕いて取り出すには忍びないので、透かして眺めることにした。
国産の okenite にはなぜか縁がなく、これがそうであると信じたい。
もちろんラベルには「analcime」としか書けなかったけれど。

*1:その図鑑には、ワイラケ沸石は幸運なことに載っていなかった。載っていたらずっと悩んだかもしれない。