紫水晶があった

朝から高速を飛ばして鉱山跡に向かう。
目標は、金山誌に記載のある古い金銀鉱山。
林道をがたごと運転。
ところが、この間の大雨で松の木が倒れていて、進めない。
鋸で枝葉を落とすが、下をくぐり抜けることが出来ない。
太さ30cmぐらいなので切れないことも無いが、いきなり木が転がり落ちてきても困るので、歩くことにする。
暑い。


しばらく山を登って、探鉱の跡を見つけた。
盤に沿って紫水晶の脈が走る。
直りがあるので、しばらく叩いていたら脆銀鉱のようなものを見つけた。
結晶は大きめで、5mmはある。輝銀鉱ではない。
結晶がひしゃげてちょっとわかりづらい。
亜鉛鉱、方鉛鉱、黄銅鉱の小さな結晶も見える。
紫水晶は小さいが、紫色が深くてきれい。


帰ろうと斜面をトラバースしていたら、家族連れの声が聞こえる。
どうやらこの坑道を目指しているらしい。
大人でも転がり落ちそうな斜面なので、子供を連れてくるのはちょっと危ないだろう。
聞けば、地元の人で、「石英」を拾いに来たとのこと。
この水晶を下から電球で照らしてライトにして、夏休みの自由研究にするそうだ。
場所を案内するために来た道を戻り、軽く講釈。
穴にもぐって良さそうなのを拾い出して、手渡してやる。


下まで降りて、子供にいくつか車に積んであった水晶をプレゼント。
正直、このぐらい透明じゃないと、ライトはつらいだろうから。


延々ドライブして、家に帰り、カミさんをかまう。