写真は斧石。
大分県豊後大野市尾平鉱山
結晶のサイズは 3.5 cm。
パチッとした結晶が灰鉄輝石の結晶の上に来るもの。
銀ジキとかショードーの斧石とはだいぶ形状が異なり、柱状結晶。
昨日、石の箱をひっくり返したら出てきた。
大昔、初めて尾平に行ったときに転がっていたもの。


斧石という鉱物は興味深い鉱物で、未だにきちんとした組成がはっきり定まらない。
昔からいろいろな人が X線やら湿式やら EPMA やら 57Fe メスバウアーやらで調べている。
去年、Am. Min. に出た論文が最新。
G. B. Andreozzi et al., Am. Min., 89, 1763 (2004).
三斜晶系、空間群 P-1 が納得できる、対称性が低くてカッコいい結晶。


細かいものならいろいろ産地がある。実家のそばにもある。