いしほりだ

ビュッフェで朝食。
ここは比較的安くておいしい。
Waikiki 目抜き通りのご飯屋は高すぎる。いくら金があっても足りん。


夕方まで時間ができたので、石を採集に行く。
目的は、Moiliili Q. の沸石と霞石。
とことこ歩いて、ビンテージアロハ屋で4ドルのものをいくつか購入。
むちゃくちゃ暑いので、これに着替えてみる。
Diamond Head の脇を通り、山沿いにぐるぐる歩いて、地元聞き込み。
ほとんどの人が採石場の存在を知らない。あれれ。
日系人(あまり日本語をしらない)で、一人知っている人がいた。
テニスコートの裏らしい。


テニスコートの管理のおじちゃんに聞くと
「ああ、あそこの崖だろう。行ってもいいけど、上から石が降ってくるぞ。」
とのご返事。そうこなくちゃ。
採石場は止めて久しく、自然に帰りつつある。
菩提樹とピンクのブーゲンビレアが絡まりあう崖が、昔の石切り場跡らしい。

端から見て回るが、灰色の変な岩石。
黄長石霞石岩というんだそうだ。
隙間に菱沸石、灰十字沸石が見える。透明できれい。
石をひっくり返してびっくり。

ものすごく大量のヤスデがいる!
しかも、日本のものよりはるかに大きく太く、ソフトなタッチのやつ。
げげげげげ。
見なかったことにしよう、と、ひっくり返した石を戻す。


ぐるぐると渓谷入り口と採石場跡を探した結果、一箇所にはっきりわかる霞石の露頭を発見。
露頭には、アフリカマイマイの殻がいっぱい転がっている。

↑露頭の脇にいっぱい転がっているもの。ヤシの実とアフリカマイマイの殻。
アフリカマイマイの下の岩には霞石がたくさん付く。


霞石は六角柱状、半透明−透明の自形結晶で7mmが最大。鉛筆のように c 面が出ている。
一緒に、1.5cmぐらいの輝石のような黒色結晶を見つけた。
これは、西洋の剣のような結晶をしていて、ぺらぺら。
なんだろこれ?
それと一緒に、針状白色の鉱物が見える。沸石かな?
どうもわかりづらい。
そもそも霞石自体が日本ではとんと見かけないので、比較できない。
まあしかし、鉱物の特徴からしてこれに間違いないんだろうな、ということになる。
この鉱物は初体験なので、かなりうれしい。


この場所は、Waikiki に一番近い鉱物産地かも。
ビーチにもオリビンを含む溶岩が落ちているけど、霞石でしょ。やっぱ。


採集のごたごたで、眼鏡をぶち割った。
恥ずかしくて細かい内容は書かない。


とことこ歩いて学会会場に戻る。