持ち出すな 裏山のお宝

http://www.be.asahi.com/be_s/20060305/20060222TKAI0021A.html

 「灰鉄(かいてつ)ざくろ石の原石はいくらぐらいですか?」


 テレビ東京系の「開運!なんでも鑑定団」で宝石や岩石の目ききをしている鉱物科学研究所(東京都練馬区)の堀秀道所長のところに昨年9月、1本の長距離電話がかかってきた。奈良県の警察署からだった。


 灰鉄ざくろ石は、カルシウムや鉄を含む褐色の結晶で、レインボー・ガーネットともいう。光の当たり具合によって虹色に輝く「宝石」だ。その原石640グラムを奈良県内にある個人所有の山から持ち去ろうとした男を、森林法違反の疑いで検挙したのだという。


 宝石の価格は色や形で天と地ほど違い、被害額を決めるのが難しい。警察署の担当課長は、堀さんら専門家に聞いた上で「合計1万3000円ほどだと判断して、送検した」という。


 04年、この山で鉱脈が見つかってから無断採掘が相次いだ。原石や研磨済みの石が、いまもネット上で売買されている。大きくて色がきれいな石なら数万円。中には約20万円で売買されたものもあったらしい。


 もっとも、「お値打ちの石は、もう残っていない」との見方もある。日本の宝石の鉱脈は小さく、ガラス細工のようにもろい。


 盗掘騒ぎはこれまでもある。山梨県では工事用の機械でひと晩で水晶を掘り返す事件があった。茨城県でもざくろ石が持ち去られた。こんな連中のせいで、立ち入りが全面禁止になった山があちこちにある。


 水晶やアクアマリンなどで有名な長野県の甲武信鉱山の地元は、山を守るため、住所、氏名を示して1000円を支払った人に限って入山を許可している。


裏山の石が「お宝」だということを見いだす人も、学者さんも、石好きの小学生も、悪質なコレクターも堀さんもすべて同じで、石を掘って拾ってくるだけなんだが。
オレも「茨城県ざくろ石を持ち去った連中」の一人だしなあ。
あなたもそうでしょ?


それにしても甲武信でアクアマリンが有名だとは思わなかった。
山の尾とごっちゃなのかな。


雪が融けたら、久しぶりに川上村に行ってみよう。