「一日実験できるぞ」と喜んでいたのだが、昨日は新宿ショーではないか!
すっかり忘れていた。
行きたかった。
忙しいというのは、悲しいことだ。
〆切のある仕事は忘れない(ように努力している)のだが、最重要課題でないとみんな後回しになってしまう。


たまに研究者で伴侶に離縁されてしまう人がいるけど、意識的に時間を作らないと、そうなってしまうのかも。
ダンナが家に帰ってこなけりゃ、研究の実情を知らない奥さんなら、すねちゃうよねえ。
「そのぐらいやんなきゃダメだ」とおじいは言う。
それは仕事の効率が悪いのか、それとも家庭より仕事優先という極悪な事態を推奨しているのか。


とはいっても、書き物は山のように溜まってるし、やらなきゃならない実験も、メンテナンスしなきゃ使えない分析機器も、「実験見てください」とおっしゃる学生さまもいるしね。
学生さまはかなりの頻度でガラスを割ってくださるし。
リービッヒの冷却水入り口を直すのはそれほど難しくはないけど、それに手をつけると時間だけが過ぎていく。


みんなビンボが悪いんや。


依頼されていた実験を仕上げる。
うわー。光る光る。おもしれー。
残りの官能基が塩素だとバリバリに光って、しかも長波長側に吸収があるけど、酸素にしちゃうと短波長側に行って、しかもあまり光らなくなっちゃう。
なんでだろう?塩素のローンペアのほうが摂動が大きいのかな。
調べてみたら、誘導体がほとんど無かった。不思議だ。
官能化の際に外れちゃうのかな。


夕飯は中国人女性Mが誘いに来た。
彼女は歯の治療中らしく、「カレーうどんしか食べられない」ときた。
蕎麦屋のバイトの女性が可愛かったという話をされるが、オレの中ではあのバイトさんは完全に好みではない。
「そもそも顔の造作で女性を判断することは無い」と言ったら、Mさんが「それを聞いて安心した」と一言。
彼女に言わせると前のバイトは「10人中9人が可愛いという」という評価だ。
えー。そんなこと無いよ。じゃあオレが残りの一人なのか。
協会事務の女の子のほうがはるかに美人だぞ。