朝からやはり実験指導。
塩素化と、PTLC。
マグネチックスターラーを組んでみる。
ふむふむ。なかなかいい感じ。
できることならアルミ天板にしたいなあ。
するとおじいから呼び出しがかかる。
資料作りらしい。
お昼を食べて、学生さんが器具を修理するのをチェック。
数日かけて鍛えただけあって、だいぶ根性が付いてきた。
「自分の実験台と実験道具は、自分で何とかする」というのが身に付いてきたのだろう。
たいへん喜ばしい傾向だ。
スライダックの錆びたネジにやすりを入れ、何とかネジを回している。
中のカーボンブラシのギャップを調整し、接点の汚れを丁寧に落とし、また組みなおす。
当たり前の作業だが、これを自分から喜んでする学生はそう多くない。
言われていやいややる人はいるが。
ただし、彼らも院試験勉強の息抜きだろうから、あまり期待してはいけないのだろうが、それにしてもよく働いてくれる。
彼らに言わせると「このアウトローな感じがいい」んだそうだ。
アウトロー?!
ビンボは効率の良い研究には向かないが、教育には良さそうだ。


雑誌会後、資料作成のお手伝い。
その後雑談。
裏情報をゲット。


実験室に戻り、再度実験指導。
別の研究室からの合成依頼を受ける。
ふむふむ。だいぶ再結晶の腕が上達したな。
物理化学系でこれだけ合成とカラムの腕があれば、十分。
そこから先はオレの仕事。


自分の資料を作りつつ、学生の反応を見る。
中国人ぽすどくが、「すごく珍しい反応だ」というのだが、いや、これは良く知られた反応だ、と教える。
この反応はおじいが開発した反応だ。
おじいは勘がすごい。あれは尊敬に値するかも。


ああ、今日も自分の実験ができなかったぞ。
論文書きもできなかった。