なんにもない、なんにもない、まったくなんにもない

朝から変質帯を見てみます。
真っ白に変質しているのはわかるんですが、鉱化と珪化が弱く、めぼしいものはありません。
しかも藪だらけ。アブだらけ。
帽子を振り回すと何匹もでかいアカウシアブが入っているのにはうんざりします。


こんなことを数ヶ所で繰り返します。


一つは鉱山として操業したらしいのですが、ちょぼちょぼと黄鉄鉱が入っているのが見えるぐらいです。
小さなズリが残っています。

昨日の産地では、硫化鉱物にいささか食傷気味なので、腐った黄鉄鉱なんて見る気もしません。


別の金属鉱山跡に向かいます。極秘情報によれば、昔はきれいな紫水晶があったらしいです。
しばらく未舗装の林道を走ると、終点が鉱山跡のようです。
ここはとにかくすごい藪でした。事務所っぽいのがあるのがわかりますが、坑口もズリもほとんどわかりません。
規模が小さかったので、やはり致し方ないでしょう。


そばのペグマタイト性の珪石鉱山跡を訪ねます。
が、鉱山主は環境にやさしかったらしく、掘り跡がほとんどわかりません。
石英塊はちらほら落ちているのですが、掘り跡はきれいに埋めて杉の植林が施されており、地形からかろうじて場所が推測できる程度です。
まあしょうがないでしょう。


すごい夕立が降ってきました。前がほとんど見えません。


最後に、金を掘った鉱山跡に行ってみます。

ズリには金属鉱物はほとんど見られません。石英すらなかなか見つかりません。
脈になって紫水晶を伴っていたようで、紫水晶を一つお土産に拾います。
また雨が降ってきましたので、ふて腐れて寝てしまいます。