プロボーラー

学生さんに、コルクボーラーを使ってゴム栓の穴あけを頼みました。
が、学生さんは「一度も使ったことありません」と渋ります。
「じゃあちょうどよい。使って覚えてくれ」と使わせました。
考えることは何も無くて、ゴム栓の中央にボーラーの先を当て、回しながら押し込んで穴を開けるだけです。
下が弾力のあるテーブルが良くて、まっすぐ穴が開くように注意するとうまく穴が開けられます。
このとき、ゴム栓の裏側(直径の小さいほう)から開け始めると安定性がよく、まっすぐ穴が開くのですが、それを指示し忘れました。
すると、表側(直径の大きいほう)からあけようとします。
「違う違う。逆だよ逆」といったら学生さんはコルクボーラーをひっくり返しました


意思の疎通は難しいです。


きっと我々の世代がコルク栓を使った最後の世代でしょう。
コルクプレスでコルクをなめし、丁寧にコルク栓に穴あけをするなんて機会は、もう人類が滅亡するまでやってきません。
足踏みふいごを使ったガラス細工はもうちょっとありそうです。