女子カメラをよむ

本屋に行って本とマンガと雑誌を仕入れてきました。
で、id:sueme さんのところで紹介されていた「女子カメラマクロレンズ特集を買ってきちゃいました。
http://joshi-camera.com/
実はカメラ雑誌って15年ぶりぐらいです。
なかなか面白かったです。
女性と男性の写真の差が如実に出てました。
ただし、本の構成としては特集記事がメインで20p、残り50pはそのほとんどが投稿写真です。それにちょっとおすすめカメラと沖縄の写真記事が載ってます。そんな構成です。
読者投稿は目から鱗落ちまくりです。
男性が考える写真としては「被写体のどこかにはピントが合っていなければならない」という不文律があるじゃないですか。
あれがないんですよ。
写真のどこにもピントが合ってないんです。
いや、皮肉じゃなく、性差を感じました。すばらしいですよ。
で、肝心のマクロレンズ特集なんですが、これが作例ばかりでレンズのおすすめが載ってないんです。
普通のカメラ雑誌でしたら、ぎっしり現行製品が並んで、スペック比較がありますよね。
それがまったくないんです。
私はてっきりタムロンの 90mm とか、シグマの 105mm とかがおすすめで出てくるものかと思っていました。

焦点距離50mm前後の「標準マクロ」、100前後の「望遠マクロ」が一般的です。標準マクロは被写体との間の撮影距離が短く、カメラごと被写体に寄ることができます。一方、望遠マクロは少し離れた被写体をアップで撮影するのに適したレンズです。また、マクロレンズではありませんが、レンズに取り付けることで接写が可能になる「接写リング」などを使えば、気軽にマクロ撮影を始めることができます。

これでレンズの説明は終わりです。これだけです。
四人のプロカメラマンの作例がその後に並びます。そのうち三人は男性なんですが。
で、いきなり使用レンズは PC Micro Nikkor 85mm ですよ!
ブツ撮りと自然写真家に愛用される高解像マクロレンズで、チルトができる伝説の名玉候補です。
中古でも8万円を切ることがないので、私も欲しくてもなかなか手が出ないレンズなのに・・・


イカのラの字も、月光のげの字も出てこない、ふわーっとした雑誌でした。
通常のカメラ雑誌に入ってくる、すごい細かい字の中古カメラ在庫状況も、白黒で撮った女性ヌードも完璧に排除されてます。
代わりに入ってくるのはベネトンと化粧品の広告と料理のレシピです。
ただ、これはあくまで初心者向け。プロカメラマン希望の女性がこれを見ることはないでしょう。


一個だけ指摘するとすれば、最後の方の「カメラのきほん講座」に絞りのしくみの説明があるのですが、こんな図が。

いくらなんでもこれはないでしょ。
結像しているところを絞ってどうするのかと。
と思った時点で私の負けです。原理なんかどうでもいいんですよ。


私も女性風味の写真を探してみました。
もうちょっと前後をボカした方がいいかな。

ついつい絞り込んじゃうんですよね。いつもの癖。


ちなみに、女子限定、タムロンマクロ写真コンテストってのがあるそうです。
http://joshi-camera.com/contest/
石英中のインクルージョンなんてどうです?