3題

ガラスが溶けた

ポリマーを大量に含む反応混合物をクーゲルローアで蒸留して、蒸気圧のある低分子量生成物をかっ飛ばしたのですが、蒸留後の釜がどうしてもきれいになりません。
こういうときはフッ酸だろ、と思い、2%フッ酸に付けておいたら、別の部屋の方から実験のヘルプ依頼が来ました。
これがまためんどくさい仕事で、手伝っていたらすっかりガラスを洗浄していたのを忘れてしまい、戻った時には完全にすりガラスになるまで溶けてしまいました。
フッ酸洗浄中は呼ばれても行かないようにしたいものです。

相転移

結晶構造解析をしたら、8分子もの独立分子に悩まされました。
どう見ても二回軸があるように見えるのですが、tric., P1 です。
昇華により出来た結晶なので、成長温度が比較的高温で、これを測定時に冷却すると相転移を起こして、対称性の低いところに変わるらしいです。
なるべく測定温度と結晶成長温度を近くしたほうがいいみたいです。
やっぱり溶液成長のほうが構造解析には向くよ、ということなのでしょう。

T鰤

消火器の音であわてて飛び出したら、バケツが燃えてました。
年末大掃除でちょこっと残った t-BuLi を栓抜きで開けて、メタノールにドボドボ落としたら火が出たとのこと。
そりゃ出るでしょ。バカだね。