偏光フィルター

ドクターK の指令にあったように、偏光素子を探してきました。
ただの直線偏光フィルターです。
オリンパスの偏光顕微鏡のコンデンサー部分です。
こいつは円形絞りも一緒についているので、便利モノ。
ケラれ無い程度に不要な光をカットできます。


で、しばらくこれで遊んでいたのですが、確かにこれは結晶を撮影するには必要不可欠な道具だと思いました。
固体表面の反射光は直線偏光ですので、偏光フィルターを入れると、面白いように表面反射光がカットされ、インクルージョンが見えてきます。
彼の被写体はジェムだそうですから、これは無くてはならないものでしょう。
一回光源に導入したことはあったのですが、偏光顕微鏡のように2枚のフィルターではさむのではなく、一枚でいいようです。
当たり前のことですが、気付くのに一年かかってしまいました。
へーおもしろい。もっとやってみようっと。
ただ暗くなるんですよね*1。ND50 みたい。
色が変わらないといいんですけどね。
あとで、ルミちゃんとアオレンジャー用のアタッチメントを作ります。


次は位相差でしょうか?


夏ごろ id:hateno さんに、「いずれきっとアオリ*2をやるようになるでしょう」と言われて*3、「あまり石ころはアオリの引き立つものが無いんだよなー」とそのときは思いましたが、それはまったく私の認識不足。今はちょこまかアオってます。
当然バリバリシフトもします。
エルバイトなんかもそうなのですが、柱面から見て斜め上から撮って頭も見せたいが、どうしても柱面を端から端までピントを合わせたいわけです。
かつ絞りたくない*4、と。
こういうときは、アオリが無いとキビシイです。
福沢さんもそうです。笑い度を上げるには斜め60度以上から見ないとお笑いが足りませんが、トリミングせずに福沢さんの顔を全部ピント合わせするには、アオるより他ありません。
アオらせたら、マクロ専用レンズは強いです。ヤツラはもともと大判写真用のレンズです。
イメージサークルいっぱいまで使わないともったいないです。
もちろんマルチフォトではアオリもシフトもできません。これは PB-4 の強みなのですが、もうちょっと運動の自由度が欲しいです。
やはりこれは光学ステージを入れろ、ということなのでしょう。


そんな感じで、当たり前の写真技術を少しずつ勉強しています。

*1:調べてみたら、平均透過率は通常のもので3割、消光比の大きいいいものだと2割ぐらいしかないのです。

*2:感光素子面に対してレンズ光軸の角度を直角以外にすること。アオリにより斜になった平面全面にピントが合わせられるようになります。方向は二方向あり、チルト(上下アオリ)とスイング(左右アオリ)の2種がありますが、PB-4 はスイングしかできませんの。

*3:http://d.hatena.ne.jp/doublet/20070820#c1187619553

*4:高倍率では絞るととたんに解像度が落ちるので、出来ることならあまり絞りたくはありません。