今日のアシナガ

外気温は30度を優に超え、直射日光が当たり色の暗い彼らの巣は、40度近くになるでしょう。
今日も盛んに水撒きしていました。
どこかから水を多量にくわえてきて、巣の上で水滴を作ります。
面白いんですが、なかなかうまく写真に出せませんでした。
watering the nest
このぐらい暑くなると、水滴の自然蒸発では温度コントロールができません。
で、彼らはヘリコプターのようにみんなで交代で巣の上で羽をパタパタさせるのです。
強制的に送風して、水分を蒸発させ、巣の温度を下げるべく努力します。
蒸発の潜熱をうまく利用した、賢いやり方です。


給餌は、どこかで青虫を捕まえて肉団子にしてきて、これを持ってきます。
大量に確保できた場合は、巣の上でみんなで分けて、共同作業で給餌します。
相変わらず扇いで巣を冷やしています。
feeding behavior 1


feeding behavior 2


feeding behavior 3
↑口だけでなく、前足でも肉団子が落っこちないようにカバーしているのがわかりますか?


彼女が足を掛けている開口部の白い巣穴は、ひときわ大きな幼虫が入っています。
おそらくこれはオスの成虫になります。
巣の全体写真の左側に張り出した巣穴も、たぶんオス用です。
ひさし替わりにしているのかな?
どうせひさしを作るなら、なるべく白い色の繊維を採ってくれば巣の温度の上昇が多少軽減できるんでしょうけど、そこまではわからないみたいです。バカね。