ブタがいた教室

http://www.niigata-nippo.co.jp/pref/index.asp?cateNo=2&newsNo=137403


いや、これ精神的にはきついですぜ。
頭では受け入れられても、実際の行為と直結できずにジレンマが生じ、生徒の何人かはかなり強いショックを受けます。
これが実際に受け入れられるには、相当の訓練が必要です。子供の感受性の強さをなめてないですか?
じゃあさ、女の先生にそれやらしてさ、実際に先生にブタの頚動脈切らせて吊るして血抜きさせてみろっての。
ハードすぎなら鶏の首をひねり殺すのでもいいですけど。


私の場合、最初はスマートに入り、中学−高校時代ぐらいから田舎でだんだん実践編を教育されました。
だから今では動植物を殺して喰うことがどういうことかを知ってます。実際に自分の手を血で染めることもできます。
以前にも書きましたが、バイト先で地鶏の飼育で少数の新鶏を追加したら、今までの勢力グループから強い迫害を受けてしまい、群れの中に入れてもらえず常にいじめられ、やせ細るばかりなのでみんなで喰ってしまったのです。それが高校1年のときです。
鳥類は情が移るんですよ。けっこうつらいです。
私は地鶏は食肉用ではなく、鶏卵用だと聞いてましたし、可愛がっていたのでよけいシメるのがつらかったです。
屠るってのは、すごく精神的にストレスがかかるのです。
愛玩用動物のように可愛がってたらなおさらです。
だから屠場ってのは町外れにあって、訓練された人だけが勤めることができたのです。これ以上は差別問題に踏み込んでしまうので書きません。
食肉用の動物にはそういう接し方があって、愛玩用の動物とは別なんです。
食肉用の動物を相手にするときは、わざと情がうつらないように努力しますからね。
一緒にできるのはよほど訓練された強靭な精神の持ち主です。
それ、ごっちゃにしたらまずいですよ。
教育の骨子となる考え方はわかるんです。人間の三大栄養素は絶対に他の生物からしか摂取することができない。だから殺して喰う。動物でも植物でも。
しかし、これはとてもデリケートな問題で、消化不良を起こす人が多く出るんです。お忘れなく。


人間の原罪に目を背けろって話ではありません。やり方の問題です。
幼稚園児が可愛がってた合鴨が昼食に出てきたら、みんなびっくりしますよ。


(追記)去年拾った鴨を食べた話に、地鶏をつぶした話が少し書いてあります。
http://d.hatena.ne.jp/doublet/20080202#p4
肉の好みの順は、現時点では 1.鹿 2.猪 3.豚 4.鴨 に変更になってます。
http://d.hatena.ne.jp/doublet/20080324#p1