特許実施例風
実施例に基づいて本発明を具体的に説明する。しかし、本発明は当該実施例によって何ら限定されるものではない。
- 粗アガロース末 5.0 g を水 350 ml 中に投入し、分散後ゆっくり昇温して加熱溶解させる。
- この際、撹拌が不十分だとゲルが溶解せず、塊状に沈殿することがある。水中で充分に粗アガロース末を分散させ、これをゆっくりと撹拌しながら加熱することが肝要である。
- 混合物が沸点に達したら加熱を弱め、アガロースがすべて溶解したことを目視確認する。塊状のゲルが存在する場合は、潰してさらに弱加熱し、溶解を促進させる。
- 完全に溶解したら、α-D-グルコピラノシル-(1↔2)-β-D-フルクトフラノシド(スクロース)約 20 g を加え、撹拌溶解させ、加熱を停止する。
- 上記のように調整したアガロース分散溶液に、腐敗を防ぐために殺菌した Bos taurus の乳汁 約 300 ml を加え、充分に撹拌混合する。
- これを熱伝導の良いステンレス製バット2つに注ぎ、アニールさせ、さらに冷蔵庫で冷却し、Bos taurus の乳汁を多く含んだアガロースゲル約 600 ml を得ることができる。
- これを摂取する際には、調整ゲルを方形に切断し、何らかの果汁を同伴させるのが好ましい。より好適には柑橘系果汁を上記ゲルに注ぎ、その風味を楽しむのがよい。
以上、本発明を実施例に基づいて説明したが、本発明は前記した実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した構成を変更しない限りどのようにでも実施することができる。