ポンピング開閉と水素ガス

以前、水素ガスはバルブを開ける際にポンピング開閉(ゆっくりとバルブを数回に分けて開放し、配管圧を上げていく作業)しなけりゃあかんという話がありました。
これについて調べてみると、水素は -80°C 以上の温度では、膨張に伴いその温度が上昇する「逆ジュールトムソン効果」が顕著に出るのだそうです。
普通ですと、断熱膨張ですから、高圧容器から圧縮ガスを出すと温度は下がりますよね。
水素は逆に温度が上がり、勢いが激しすぎると着火します。
この効果が強く出るのは水素とヘリウムで、ヘリウムの高圧ガスに可燃性のガスが混じっているものも要注意。