貧乏神と福の神

あいかわらずマンガ日本むかしばなしなんですけど・・・


よめごがいいですね。めんこくて働きもので優しくてちょっと(かなり)天然。


しかし、神の国派遣社員である貧乏神は、これでいいのでしょうか?
公私混同するのはよくないのではないでしょうか?


ウチにもいるんだよなあ、貧乏神。


神道と仏教の考え方の違いもあるのですが、仏は信仰するしないも自由、しかし神はそうではありません。
神は、祀って当然。祀ってもなお祟ることもあるのです。
気分屋で、人間の考えや行動のよりどころには決してならないものです。
それでも、創造したり破壊したり、人を幸せにしたり不幸にしたり、いろいろなことをしでかします。
ちっとも人間のためになにかしてくれません。


山にこもると、ある程度山の神様の存在を信じるようになります。
それは、自然の摂理の比喩的表現。
これを無視すると、時折痛いしっぺ返しを喰らうのです。
山に入ったら山のルールを守ること。それでもたまに人死にが出ます。それが山です。
そういった、原始的な自然に対する畏怖の念が、人の心に神というものを作り上げていったのでしょう。
管理社会の権化のような仏とは違います。アレはひどく社会的なものです。