河津桜

おとといに次いで今日も先週の散歩のネタです。
河津桜、先週ちょうど満開でした。
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例年より2−3週間ぐらい早いよって、地元の人は言ってました。
ちょうどいいタイミングだったようです。


河津桜は伊豆・河津町原産のオオシマザクラカンヒザクラの天然交雑種で、原木となる木がまだ残っています。
最初の1本を昭和30年ごろ河津川沿いで拾ってきた方がおり、挿し木で増やし、町中に植えています。
早咲きのサクラで、濃いピンクできれいなんです。
色がどぎつすぎるという意見もありますけど。
だから、50年生を超える木がなく、若い木ばかりです。
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私は桜が大好きなんです。卒業アルバムの自分のページをみんな桜の花で埋めちゃうぐらい。
桜の花の下では、いろいろ不思議なことが起こるのです。
昔から、満開の桜の木の下でホッコリと本を読むのが好きなんですが、以前高校時代に兄貴と花見に行き、飲んだくれていたら別の学校の女子高生と意気投合し(高校生が飲酒しちゃいかんだろう)、一晩中、桜の木の下でくっついておりました。
私はそのときはすでに別の好きな人がいて、付き合ってもいたんですが、なぜか別の子とくっついてましたね。悪いけど。
でも、そのときはただ抱き合っているだけ、ちゅーもしなければそれ以上もなかったのです。
若い、若すぎる。
いまならそれだけではすまないでしょうね。


まあ、桜の花に関する甘酸っぱい思い出は山のようにあるのです。


何で日本人は桜の花を見るとタガが外れてしまうのでしょう。
わたしもよくわからないんです。雰囲気なのか、何らかの桜が分泌する物質に踊らされているのか。
あの色と、春の肌寒い陽気と、酒が相乗効果を及ぼし、最後に桜の匂いが味付けしているのでしょう。
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桜の花の匂い、大好きです。あのにおい。


サクラの花の匂い成分ですが、なんといってもクマリン
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桜餅の匂いですね。
こいつがサクラくささの半分ぐらいを背負ってます。
それ以外ですと、βイオノンのようなテルペン類、アニスアルデヒド、シンナムアルデヒドのような芳香族アルデヒド類、アセチルベンゾイルのようなジケトンなどが複雑に混ざり合い、あの匂いを出します。
バラ科の植物、特にウメやアンズやサクラは臭気成分に含芳香族アルデヒドが多いです。
杏仁豆腐とか、ベンズアルデヒドそのものの臭気ですよね。
クマリンクマリン酸配糖体の形で入っているのですが、酵素加水分解して、少量ずつクマリンとして出てきます。
この化合物、試薬レベルでは肝臓に対する毒性があって食品添加物としては認められていないのですが、これをけっこう含むオオシマザクラの葉はおkなんですよね。
天然物ならそれでいいのかよ、といいたくなりますよ。
まあ、私は桜餅が好きなんで勘弁しときますけど。


クマリンは鎮静作用があるので、桜から撒き散らされるクマリンによって花見客がポーっとしちゃうのでしょうか。
それでみんな、花見のシーズンはとんでもないことしちゃう、と。
いやしかし、その論理なら桜餅を食べた方がはるかにキクぞ、と自己棄却。


いろいろ考えながら、桜を見るのもまた楽しいのでした。
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↑実はボカした写真は大の苦手。「絞れる限り絞れ!」が高倍率マクロのキーワード。