etching

紫水晶の写真を撮るのに、背景の白紙が気に入らず、オパールガラスやサンドブラストのスリガラスもよくなかったので、石英ガラス板を濃いめのフッ酸で溶かしてスリガラスを作ってました。
エッチング (etching) といいます。動詞形はエッチ(etch)。
銅版画では硝酸エッチングですか、ガラスを腐蝕させるにはフッ酸を使います。
けっこう時間がかかるので、夜に引き上げてエッチピットができてないのを見ながら仕上がりを確かめてたんです。
そこに、ライカマニアの某さん(材料屋)から電話が来て、ちょい仕事上の質問に答えてたのですが、途中で


某さん「そういえば、今時間大丈夫だった?何してた?」


私「ちょっと私用でエッチ中です。もうすぐ終わりなんですが」


某さん「え!!!ごめんごめんすぐ切るよ!」



ちがうちがう。あなたも材料屋なんですからヘンな勘違いしてはいけません。
私も「エッチング」と言えばよかったのでしょうけど。
ちなみに、金属板などでは電気を流してエッチングすることがあります。
エレクトロエッチング (electroetching) と言うんですが。
こっちのほうがいかがわしいかな。


散乱の度合いが異なるスリガラス背景をいくつか作りました。これで試してみようっと。


(追記)エレクトロエッチで思い出しましたが、以前、同級生が Analytical Chemistry 誌 (Anal. Chem.) を「アナルケム」と呼んで興奮してました。
それ、普通は「アナケミ」と略すのですが。
そのぐらいで興奮してたら、Journal of Electoroanalytical Chemistry (J. Electroanal. Chem.) はどうすんのよ。
えれくとろあなる だぜ?