臭素

この間話題に出てきた臭素です。低温で結晶化させてみました。正確には昇華です。
bromine_crystals
−7℃で結晶化する、室温では黒褐色の液体の元素です。
蒸気圧もかなり高くて、室温でもモウモウと茶色いガスが出てきます。
んでもって、すごく臭いの。さすが臭素っていうだけあります。
涙が出ます。
そして有害性も高いときてます。


以前、学生さんが200g床にぶちまけたときは、マジで死ぬかと思いましたよ。


すぐ融けちゃうし、冷やしすぎると容器に霜が付きます。これは難しい。
これを撮るには -10℃で撮影できる部屋がないと難しいです。
たぶん、水からの伝言の写真は、そういう低温室に顕微鏡とカメラを持ち込んで撮影しているはずです。
冷蔵庫を斬るしかないのか。


もしも外気温が−20℃だったら、楽勝で臭素の結晶の写真がバッチリ撮れるのになー。
北海道とか行きたーい。
今回はとりあえず敗退します。


臭素慣れしている人は気付いたと思うんですが、結晶は非常に色が薄いです。
どうも、液体と結晶では、モル吸光係数がまったく違うみたいですね。