クロム

金属クロムの塊。
chromium_metal


クロムのイオンは多くの酸化数を取ることができる。
その多くの価数で、緑やオレンジなど特徴ある色(吸収スペクトル)を示すため、その色にちなんで chromium という名が付いているのだが、金属は非常におしとやかな銀白色。
比較的脆い。
ステンレス鋼に無くてはならない元素。ステンレスでは約10−20%程度のクロムが、ものによってはさらにニッケルが加わる。
日本では超塩基性岩に伴って、鉄との複酸化物であるクロム鉄鉱として産することが多い。
これは北海道では、砂鉱あるいは鉱山よりかなりの量が稼行された。


6価のクロム(クロム酸塩)が生物に対する強い有害性を持ち(鼻中隔穿孔という症状が出やすい)、嫌われ者元素ではあるものの、身の回りに多くあって広く使われ、必須元素の一つでもある。
元素に罪があるわけじゃない。