ツリウム

ランタノイドの端っこのほう。ツリウム。
名前はやはり北欧、スカンジナビア半島の旧名 Thule にちなみます。
レトルトデポジット(高真空で金属を蒸留して堆積した塊)なので、結晶の形が出ていませんが、結晶樹が育ったような羽毛のような結晶組織が見えると思います。この組織にしたがってバリバリ剥がすことができます。
thulium
若干湿気や空気中の酸素にセンシティブで、さっさか撮影しないと曇るようです。


モナズ石、バストネス石に、0.001%ぐらい入っているようで、粗精錬後、塩をイオン交換などにより他のランタノイドと分離し、それをカルシウム還元し、蒸留して精製します。
この元素もまた、エルビウム同様に光デバイスのドープ元素ぐらいしか使い道がありません。