渋滞、じゅうたい

朝、のんびりとご飯を食べてから、目的地に。
が、高速道路の情報を見ていると、どこもかしこも渋滞。弱りましたね。
しょうがないので、一般道を使い、のんびりとドライブ。
目的地に着いたのは1時でした。遅すぎるでしょ。


川に降り、水量の少なくなった川原を飛び石伝いに歩きます。
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ちょっと前に銅鉄を掘ったズリがあるので、拾うのがとても楽しいです。
ココの赤鉄鉱には二種類あって、いわゆる「雲母鉄鉱」タイプの、c面の大きく育ったペランペランの結晶と、もっと厚みのある鏡鉄鉱(原色鉱石図鑑の表紙絵になったようなタイプ)があります。後者は稀。前者は腐るほどあります。
ズリに後者の大き目の塊(20cmぐらいかな)が落ちていたので、もったいないけど叩き割り、撮影用標本と、ハンドスペシメンとサムネイルをいくつか作ります。
ここは、スカルンがさらに熱水変成を受けているようで、なかなか複雑な生成機構を持つ鉱床でもあります。


昭和40年代まで掘っていたので、遺物はけっこうあります。
某廃道サイトで潜っていた坑道は、実はここです。
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山に入ると、大理石スカルンの一部に、多くの灰鉄輝石、グランダイト系列の柘榴石、そして繊維状の角閃石が縞状に混ざり合った不思議な露頭があります。
層状構造はおそらく、変成前の成分分布によるのでしょうね。
足場が悪くて非常に危険な露頭で、カメラを出しているゆとりがありませんでした。
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↑昔の索道の支点っぽいです。


いくつかサンプルを拾い、降りてきました。


温泉はいつものところです。
ここの温泉には、古い鉱物の標本があります。もちろん地元産。
手のひらサイズの結晶が集まった、ピンクの方解石。すごいよこれ。
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マンガンを含むものかと早合点したんですが実はそうではなく、どうも細かい赤鉄鉱結晶を表面近くに含むためにピンクになっているようです。