長島石

長島石です。この緑が出ないんですよね・・・。
ピンクはバラ輝石、無色は石英です。
nagashima
長島石(Nagashimalite), Ba4(V, Ti)4Si8B2O27(O, OH)2, mon., Pmmn.
群馬県桐生市菱町 茂倉沢鉱山
撮影幅 : 25 mm
Nikon Macro Nikkor 65mm F4.5/Nikon PB-6/Nikon D3


長島石は群馬県桐生市菱町茂倉沢鉱山(もぐらざわ)で発見されたバリウムバナジウムとホウ素を含む不思議な組成のケイ酸塩鉱物で、未だにここでしか見つかっておりません。
私は群馬大工学部にいたことがあるんですが、工学部キャンパスから鉱山跡までバイクで10分で到着できます。
昼休みに、バイクで飛ばして石叩き、1時までに戻ってくることもできます。
植林の杉林の中に眠る、小さな小さなマンガン鉱山です。


資料では、わずか3300tの鉱石しか出鉱していない小さな鉱床で、最終権利者は鉄興社。今の東ソーです。
で、坑口から林道の終点まで木橇で鉱石をおろしていたらしく、これが沢にこぼれて、これの中に鈴木石や長島石などの希産バナジウム鉱物がたまーに出てきます。
一番近くの花崗岩体は足利の奥のもので、かなり距離があるにもかかわらず、ここのマンガン鉱石はかなり強い熱変成を受けています。おそらく潜頭の岩体が地下にあるのでしょうね。この熱によりバナジウム分が絞り出されているのだろうと思います。


そして、なぜだかわからないんですが、いつも沢にエロ本が捨てられています。
私がここにはじめて訪れたのは小学校6年のとき、そのときはエロ本だったのですが、しばらくしてエロビデオが捨てられるようになり、最近ではエロDVDが発見されました。
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