doublet2005-08-16

スケジュールをよく確認、調整する。

お、来月は関西に行けるぞ。
益富地学の展示「日本各地の水晶展」が見られるかも?

右の写真はこの間拾った硫砒銅鉱。

横幅 1cm もない小さな結晶だが、面がよく揃っていて、気に入っている。
黄鉄鉱の安っぽい金色と、硫砒銅鉱のいぶし銀のような光沢がよく映える。


・・・写真、ちっともうまくならないね。

友人に、この日記がオレのものであることがバレる。

「本業のことはあまり書かないのは何故か?」と聞かれた。
本業の話を書いたらよけいバレちゃうし、オレは一応それで飯食ってるので、飯の種は論文化まであまり公表したくないというのが本音。
化合物の名称も、反応も書かずに、化学の話をしても面白くないに決まっている。


というわけで、自分の行動から趣味の部分だけをソックスレー抽出してこの日記にしているのだよ。


まあ、後でまた飲んだくれに行きましょ。

温泉

山に上がると体が汚くなる。
特にガマなんかあけようものなら、粘土で体中泥まみれになってしまうため、採集日の日没後は近くの温泉に入ることが多い。
そのため、@nifty温泉をたまにチェックしているのだが、口コミを見ると「人の嗜好は多種多様だな」と思う。客商売は大変だ。
オレはクアハウスもプールもジャグジーも必要なくて、湯船だけあればいい。


好みの温泉は以下のようなものだ。順番は重きに従っている。

  1. 高くても700円。300円ならなお良い。只なら最高。千円ならよそを探す。
  2. 混んでいない。カランの奪い合いがない。
  3. 掛け流しが好き。循環の塩素臭いのは嫌い。
  4. 泥棒に財布を抜かれる心配がない。
  5. 露天が好きだが、そうでなくても文句は全くない。
  6. アルカリ性の温泉は好きではない。それ以外の泉質は問わない。


ちなみに、混浴はどちらでもよい。


温泉に入るのが趣味というより、体を洗うためが第一なものだから、普通の人と好みが違うかもしれない。
この間もそうだったのだが、混んでいる温泉の湯船と、誰もいない露天の湯船(水道水)があれば、迷わず後者に行く。
だって、石採りの後は頭ジャリジャリなんだもん。

六方両錐ルビー

一番新しい BCSJ に、フラックス蒸発法で作った六方両錐ルビーの論文あり。
K. Teshima et. al., Bull. Chem. Soc. Jpn., 78, 1259 (2005).
面指数は (1 1 -2 3)だそうだ。
美しい赤色透明結晶で、3 mm が最大。

フラックスは Li2O-MoO3 系。
以前のフラックス法によるルビーは、だいたいがかなり薄い六角板状結晶だった。
色は良かったんだけどね。
六角柱状ー板状に比べると、今回のはカッコいいね。
やっぱり結晶ってのは、とんがってる方がいい。
結晶構造解析しようとすると、丸っこい方を拾うんだけどさ。

地震

昼にぐらりと来た。ぎょっとした。
仕事場の山と積んだ書類が崩壊。
家の大量の石と書籍は無事。
ちょうど最近、整理したのでそれが良かったようだ。


大昔、瀧本先生が「大地震の時は針状三角黄銅鉱を持って逃げる」とおっしゃったらしい。そのくらい針三角銅は珍しかったのだ。
オレは何を持って逃げたらよいのだろう。