職務発明の対価を誰がどう見積もるか

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050112-00000113-mai-soci


まあ、前例と照らし合わせて最高額ってことでどうでしょうか。
今後の課題だ。問題提起の契機としてはよかった。
研究のアイデア出しと再現性のある実験データを出すことの対価が、商品から得た利益の1%にも満たないのを、高いと見るか低いと見るかが論点。
話を「研究」に限ったら、アイデアとデータがメインなのは確か。
「開発」で、歩留まりを上げていくのはそこからあとの話なんだけど、こればっかりはケース次第で、研究の重要性が利益の50%が妥当なのか、特許価値の5%が妥当なのかは何とも言えない。
誰がこれを決められるのだろう。
開発の対価は存在しないのだろうか?


しかし、あまり「職務発明の対価」なんて大きな声では言えないよね。
そればっかり言ってると「職務研究失敗のリスク」も従来以上に負わなければならないからねえ。
当たる研究なんてほんの一握り。
当たる研究も当たらない研究も、研究費が少なからず必要なわけだし。
大金を使った研究テーマの大失敗で賠償請求されるのは、やっぱりイヤだよ。
それをやったら、誰も大穴狙いの研究をしなくなる。


日本でも、研究者が一発当てれば100億単位で稼げるってのが示せれば、みんなの励みになったんだろうけどね。
うーん。アメリカン。


話は変わるけど、米大学の教授職が「研究に専念できる」ってのはいかがなものかと。
教育をするつもりのない人は、研究所なり企業を興すなりした方がよいのでは?
その点では、前の日経のインタビューを読んで、正直がっくり来ました。
まあ、次の職務の「教育」にも力を入れて下さい。
ノーベル賞クラスの教育者兼研究者と肩を並べて、日本の底力を示して下さい。